Graces

 

 

 

あれれ、もうすっかり秋ですね。っつうか、東京は寒いです。

夏の間にブログを書こうと思っていたのに…。

もし待っていてくれた人がいたならすいません!

 

今日は「Graces」について少し。

 

Fridaのセカンドアルバム「いつかきっとこの日々は愛おしい景色」

に入ってるこの曲。歌詞はこちら。

 

 

        「Graces」

 

こわい夢で目が覚めた ミルク色の空 雨は止んでる

静かすぎて胸騒ぎ となりの君は相変わらず無防備

 

乱れたベッド抜けだして タバコに火をともした

濡れたガラス窓 ゆっくり開ければ 

朝を告げる鳥 今日が生まれる

 

こわい夢で目が覚めた ぼくの肌に残る君のぬくもり

ほほに差す光 この全てが小さく掲げた未来

 

今日もまた乱暴に 祈りにまみれた夜が明けて

小さな部屋に響いてる君の息づかいがぼくの道しるべ

 

ぼくらを繋ぎ止めているものは 脆くて儚い愛だけど

それを信じてるこの気持ちは 誰にも触れさせやしない

 

君の優しさがこわくなる こんなぼくでさえ我慢できずに

信じたくなるような朝焼けが 二人に降り注いでいる

 

Graces…

 

 

いやあ、ラブソングですね。

すごい台詞の羅列です。

普段ハピネスやFridaでわたしが書いている詩というのは

生きるということと向かい合う、自分というものと向かい合う、

弱いってことを認めて、そこからどう動き出せるのか。

みたいなのがテーマになっていることが多いです。

 

で、そういうのを書いてばかりいたときに

「あああ、ラブソングを書いてみたいな、しかもとびっきりの甘いのを…」

 

って思ったわけです。

 

お互いだけを見つめ合って、それだけがあればいいと信じ合えて

二人で一人みたいな乱暴なくらいの愛。

 

肌レベルで何か書ければいいなと。

 

Fridaはライブの時に「男性側の気持ちを歌っています」

って言ってるみたいですけど

実はね。これは女子からの歌として書きました。

前の夜SEXして、朝方目を覚まして、恐ろしいことが夢ってわかって

ふっと楽になる。部屋の濃密な空気に少し苦しくなって

窓を開けてタバコをふかす女性。

 

目の前には鳴く鳥と空。

 

 

「えええええ!?」って落胆の声も聞こえてきそうですが、

曲というのは聞いた時点で聞いた人のものだと思うので

自分の好きに感じてもらってかまいません。

ただ、書いてる時は女性。身近にいたのかも。

 

東京に出て来た当時、眠れないことがよくあって。

ぼんやりと朝が来て、窓を開けると空が刻々と変わっていく。

うすいブルー、白からうすい桃色へと。

「一日の中で一番いい時間帯なのに、どうして人は寝てしまってるんだろ。

これを見ないなんてもったいないなあ。」

って思ってました。

 

それも書きたかったんだった。今、想い出した。(笑)

 

 

 

というわけで、歌詞はつづられていきました。

 

Fridaのつくったメロディは秀逸です。

そして何より難しい…。

 

曲って言うのは、その時、歌い切る曲と

ずっっと歌い続けて行くべき曲があると思います。

GracesはFridaやわたしが

ちょっとずつ年を重ねて少しずつピアノも歌もうまくなって

広がっていく曲だと思っています。

 

変わっていくGracesをライブで聴いてもらえるのを楽しみにしております。