Frida2ndアルバム「いつかきっとこの日々は愛おしい景色」が完成し、
次の曲にとりかかりつつ、
最近では、1stアルバム「TK」を良く聴いています。
「TK」のFridaは生まれたてでした。
幼い頃から弾いていたピアノは別として、歌手として。
今聴くととても弱々しく、音程もあやしいところがあり、
フレーズがつながってなくて…。
おっかなびっくりで新しい世界へ飛び込んだ子猫のようです。
「いつかきっと〜」ではずいぶん歌も安定してきて
どんどん難解度が上がる楽曲に向かって挑戦します。
伸びやかな響き。
丸裸な声。
時々奇跡のようなフレーズ。
20代後半に自分の歌に幻滅し、歌うことを止め、
数年後、少しずつ這い上がるようにまた歌い出したわたしにとって
それは素晴らしい世界です。
当時、自分が書いた曲を自分で歌っていた頃は
まず自分の声が気になって曲について正確に把握できてなかった。
メロディや歌詞を推敲する力の手前に霞がかかっていました。
人の声は、ギフト。
もちろんトレーニングによって培われるものもあるけど
この世界に持って生まれてきたもの。
Fridaの声がわたしの曲にかかっていた雲を晴らして
今日も練習音源が届きます。
さて、
「TK」には
新しいおもちゃを見つけて真剣に遊んでいるこどもの
楽しくて仕方ない感じと、必死さと熱中さが詰まっています。
もうあんな風にはきっと歌えないのだ。
わたしもFridaも。
次へ進むのだ。
Frida1stアルバム「TK」
絶賛発売中のはず。